犬がいる日常こうして私は高校1年生の時以来(30数年振り)に犬と暮らす生活が始まった 不思議なもので、人間は齢を重ねる毎に「花鳥風月」が愛しいと思うようになってくる。 若い頃には花も鳥も自然もそれほど愛しいとは思わなかったが、今は熟年の域に達し、 それらが段々と美しく、尊く、愛おしく感じるようになってきた。 子供よりも孫が可愛い、という感覚もそれと同じかもしれない。 不思議と犬に対しても同様な感覚である。 小学生〜高校生の頃に飼った犬(ロン)は自分から見て友達の感覚であったし、 正直、毎日のエサやりや散歩は面倒臭く、義務感で対応している感もあった。 ところが久し振りに犬(BOSS)を飼ってみると、昔と全く感覚が異なるのである。 友達ではなく、息子の感覚、私の息子が幼い時の姿を見ているような感じなのである。 純粋で従順、わがままで甘えん坊、やんちゃでイタズラ好き、しぐさや目つきから 考えていることが手にとるようにわかる。 ただ、私も単に甘やかすだけではない。 動物の世界は、相手が自分より上か下かを見極め、相手が上だと認識すると逆らわないし、 下だと認識するとなめてかかり言うことを聞かないことは知っている。 なので、BOSSが1歳になる頃までは当然可愛がりながらも躾は厳しくしたし、 悪さをしたらその場ですぐに叱り(時間が経ってから叱っても効果がない)、 時にはあえてビビらせた。 その甲斐あって、BOSSはずっと甘やかせてきた妻のことは自分より下と認識し、 妻の言うことはあまり聞かないのだが、私の言うことは逆らわずに聞くようになった。 これは動物だけでなく、実は人間も同じだと考える。 怖い親父がいて、悪いことをすると親父からこっぴどく怒られる、と感じている息子は おいそれと悪いことができないのである。いわゆる抑止力。 面白い実話を1つ紹介すると、私は学生時代、直接打撃系の実戦空手をやっていた。 就職してから仕事が忙しく、当分空手はご無沙汰だったが、小学生の息子が空手を 始めたいとのことで、約20年振りくらいに息子と一緒に近所の空手道場に入門した。 その道場も直接打撃系の実戦空手で、私の住んでいた地域で有名な高校生の不良、 ケンカ番長がいた。組手稽古の様子を見てもいかにもケンカ馴れして強い高校生であった。 私は既に40歳となっていたが、学生時代は県大会ベスト4の実績もあり、体格も良く、 腕には自信があった。ある時、道場でそのケンカ番長と組手をすることとなった。 ガチンコ勝負である。私は相手の強烈なパンチで肋骨にヒビが入る負傷を負いつつも 相手より勝る経験と体格とパワーでケンカ番長をボコボコにした。 そんなことがあって、しばらく経ったある日、家の近所を歩いていると道の真ん中で 不良高校生が座り込んでたむろしていた。私が近づいていくとその中にそのケンカ番長がいた。 ケンカ番長は私を見るや否や「やべ、お前たち立て、ちゃんとしろ!あのオッサンは メチャメチャ強くて怖いんだぞ。」と周りの子分を引き連れて去ってしまった。 まさに抑止力(笑) 話が脱線してしまったが、抑止力のお陰で聞き分けの良い、でも時々ヤンチャな 愛犬BOSSとの生活が現在も続いている。 |